年間第21主日(A年)
2008年8月24日(A年)-金メダルへのあゆみ-
年間第21主日(A年)(マタイ16.13~20)
4年に一度のオリンピック。「参加することに意義がある」とは言っても、勝負事であれば勝たないといけないという気持ちがどうしても抜けきれないのは当然でしょう。特に「実力」がある人にとってはなおのことです。当初より、勝って当たり前と言われている人が次々とよい成績を残しています。中でも際立っているのが水泳のマイケル・フェルプス選手でしょうか。日本の北島康介選手も凄いと思いました。
金メダルを取った人は、いわば、母国を世界に宣言しているのと同じになります。北島選手が100メートルを世界新記録で締めくくったときに、中国の人々もわが国の選手が勝利したことのように喜んでいたと聞きます。「アジアの代表・北島康介」と新聞に掲載されたとか。
どの選手にもコーチがいます。その選手が「何たる者か」、その傾向、身体状況等、詳細にわたる調整をこのオリンピックに向けてするのだそうです。大変なことですよね。そしてふたりが分かり合えたときに、最高のタイムが出るのでしょう。レースでの勝利は、その人らしさが最高に発揮できた証でもあるといえます。
人間関係には、コーチと選手、親子、夫婦、友人等、さまざまなものがあります。この関わりの中で新たな自分を発見することもあり、励まし、勇気を感じることだってあります。そうして、自己確立に向かいます。そのあゆみが遅々たるものであっても、確実に前進しているのです。
今日福音に出てくるペトロも、その成長のあゆみは遅くとも、イエスさまに影響されています。新たなペトロ自身を見せてくれます。「あなたは生ける神の子、メシアです」(16節)。ペトロの信仰宣言です。このすばらしい宣言内容に、イエスさまも賛辞を送ります。「よくぞ言ってくれた」と。
ペトロの中にあるすばらしさと弱さ(すぐ後でペトロはサタン呼ばわりされます)が、今のわたしたちにも共存しています。これを繰り返しながら前に突き進むしかないのです。これが現実のわたしたちの生き様です。
北島選手も栄光の後に挫折がありました。そしてまたこのたびは栄光です。世界新記録のおまけつきでした。信仰生活も上下の波を繰り返しながら浮上していくことが求められているのではないでしょうか。ペトロがイエスさまから叱責されながらも癒され、確実に上りつめたように、わたしたちもゆるされ、癒されながら上り続けましょう。その先にあるのは「金メダル」です。
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