年間第6主日(B年)
2009年2月15日(B年)-あなたとわたし-
年間第6主日(B年)(マルコ1.40~45)
「力士暴行致死事件」から、約二年近くが経過しました。大相撲の世界が違った目で見られるようになった事件であったという気がします。これを機に、いろいろな事件が連続しています。「暴行致死事件」の初公判が先日12日にありました。この席で、元親方は起訴事実を全面否定したという報道がありました。「暴行指示せず」「制裁目的も否定」という大きな活字が目に入ります。
裁判の席では、人から見られたくない表情、知られたくない情報等が次から次へと明らかになります。いわゆる、その方の“恥部”が公になります。場合によっては、人権を脅かすような言動もあるやに聞きます。今年から導入される「裁判員制度」では、果たしてどうなるのでしょうか。事実は明らかにされることが大事です。それまで違った環境に育ち、異なる職種に従事して来た人々の判断基準はそれぞれです。価値基準を共有できる世界は、「宗教・信仰」ではないかと思うのです。客観的な視点に立って、冷静に判断できることを願うのみです。
裁判で「人のみじめさ」を体験することもあるでしょうが、何よりも大事なことは、その「みじめさ」に共感できるかどうかでしょう。もっと言えば、「あなたとわたし」の関係で相手に関われるかどうかです。今日のイエスさまは、思い皮膚病の人に触れるのです。周囲の人から嫌がられ、本人も“恥”と感じている部分に入り込んでくるイエスさま。「癒し」という形で「あなた(病人)」を受け入れ、「わたし(イエスさま)」の手をさしのべます。イエスさまからの愛情を体験したのです。
彼の救いは、「癒された」ことばかりではなく、相手にしていただいた喜びのほうがはるかに大きかったのではないでしょうか。愛された体験、これは人を勇気づけ、活気づけます。無視されることほど辛いものはありません。
わたしたちの周囲にも孤独感に襲われている人がいませんか。その方にとっての大きな救いは、あたたかい交わりを築くことです。「あなたとわたし」の関係を感じてもらうことです。きっとそこでは、イエスさまが微笑んでいますよ。
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