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四旬節第1主日(B年)

2009年3月1日(B年)-イエスさまの模範とわたしの素直-

作成者 Fr.YASU投稿日 2009年02月27日 15時40分 最終変更日時 2009年02月27日 15時57分

B年司祭

四旬節第1主日(B年)(マルコ1.12~15)

 今朝の新聞を読んでいて、今まであまり目にしたこともない活字が目に入りました。「副振動」ということばです(讀賣新聞・西部版2009年2月26日)。説明によりますと、海水の上下変動によって起こるうねりのことです。「長崎海洋気象台によると、副振動は『あびき』とも呼ばれ、気圧や風の急激な変化が引き起こすと考えられている。気圧が高いと海面が下がり、低いと上がることなどから、海水に振動が発生。海底のでこぼこな地形の影響を受けて振動が増幅し、入江のような狭い場所に入ると振幅が大きくなる」と解説しています。

 自然が引き起こす現象は、しばしば人間の想像を超えます。その現象の前ではなすすべがありません。中でも、毎年体験する台風の威力たるや、わかっていても防ぎようがありません。どこかで大被害が発生します。自然界の前で、人間はいかに小さな存在であるか身にしみているのに、それでも「闘い」続けなければいけません。まさに脅威です。

 地球上のいたるところで、人間は同じような経験をしています。それは、時代を問わず、場所を問わず、永遠の課題でもあります。

 イエスさまの時代においても、それらに匹敵する「闘い」はありました。それは「荒れ野」「砂漠」でした。そこは、人間の生命が生き延びることをゆるさない不毛の地です。生息する生き物は、蛇やさそり等です。人間の気持ちをなだめ、元気付けるものは何もありません。こうした世界でイエスさまは試みを受けられます。いかに「闘えば」いいのでしょうか。

 イエスさまの「逃げ場(?)」は決まっていました。神にのみ頼るしかなかったのです。神に向かおうとした姿に、今のわたしたちが取るべき態度があるよ、と教えてくださっています。いわゆる、「人」としてのイエスさまの本性は、わたしたちとなんら変わることのない感受性を持ち合わせていました。だからこそ、「試み」における闘いかたは、わたしたちへの大きな励みとなりうるのです。

 そのためにも、みことばを記憶することは大事です。イエスさまは旧約の神のことばを利用して反論します。人の思いではなく、神の思いを優先し、盾とします。同じようなことを三回繰り返すことによって、イエスさまは「鍛えられて」いかれたのです。誰から?「霊に追いやられた」(12節)のです。将来のより大きな受難・十字架を前に、公の厳しい場に登場する前に、固められたのでしょう。

 イエスさまでさえそうであるなら、わたしたちには、すでにいい模範があるのですから、素直になりさえすればいいのではないでしょうか。

カテゴリ
四旬節
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