わが教会学校奮闘の記録

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カテゴリー 折々の想い 公開 [2012/10/01/ 00:00]

教会学校の子どもたち

教会学校の子どもたち

わたしが初代主任司祭を務めた長崎・八幡町教会の創立50周年を機に、いろいろと当時を思い出している。その中で、小中学生の要理教育に力を注いだことがある。子供の信仰教育は信者の両親の勤めであるばかりでなく、教会の務めでもあるからである。

八幡町教会は長崎市内の小教区の中では所属信者数400人余りの小さな教会であったが、信者の小中学生は50人を超えていた。学年ごとに要理クラスを編成するのが理想だが、それができなかったので、小学生は二学年合わせて一つの要理クラスとし、中学生は一クラスにまとめ、毎土曜日の午後、要理の授業を行った。各要理クラスごとに、発達年齢に応じた、体系的な要理教育のためのカリキュラムを作り、担当の要理教師たちに提供すると同時に、保護者にも毎月配布して、家庭の協力を求めた。この授業計画(カリキュラム)は、子どもたちを祈りと典礼に向かわせ、同時に、生活の聖化と使徒職に向かわせる実践的な信仰教育を目指すものであった。

そのうえ、小学生の場合は、授業の復習のために毎週宿題を出すようにし、両親とともに回答するよう仕向けた。また、教会学校に保護者会(PTA)を設けて、親たちが共同で教会学校に協力するよう求めた。さらにまた、教会学校にかかわるすべての経費を小教区会計の中で予算を組んだ。こうしたことの結果、教会学校は保護者ならびに小教区共同体全体の共同の仕事となり、小中学生とも100パーセントの出席率を達成できた。

毎週土曜日、要理クラスが終わると小学生、中学生の順でゆるしの秘跡を受けるよう仕向けた。ゆるしの秘跡は、子供たちのキリスト教的良心の形成に有効であると信じたからである。もちろん、子供たちにとっても、司祭自身にとっても、ある意味で骨の折れることであるが、キリスト信者の子どもたちの成長ためを考えれば大した問題ではない。

当時、長崎の教会では、夏休みに入ると子供の黙想会を行う習慣があった。大人たちは復活祭の準備を兼ねて四旬節中に黙想会を行う習慣であったが、子供たちの夏の黙想会はこれに準じるものであった。信者の子どもたちは、弁当持参で三日間の黙想会にあずかり、司祭の連続説教を聞き、告解と聖体拝領で終了するという具合であったが、わたしはこの子供の黙想会を海岸でのキャンプ形式で行うことにし、朝のミサ、午前中の「生活の中の祈り」のカテケージス、午後は集団で海水浴、そして夜はキャンプファイヤーという具合にプログラムを組んだ。最終日はゆるしの秘跡と各々の決心を奉献する感謝ミサ。このキャンプを支えたのは保護者会有志のほか、若いレジオマリエ会員や高校生たちであった。参加費は徴収せず、すべての費用を小教区の予算で賄った。

保護者会は、関係する各小中学校と教会学校についての理解と協力を求める仕事もこなした。たとえば、夏休みに入ると、教会学校では子供たちの年の黙想会を兼ねて夏季キャンプを企画し実行したのであるが、小学校などでも学校のプールなどで水泳教室を実施する習慣があった。そのようなとき、保護者会は学校長に面会して教会学校のキャンプについて説明し、信者の子供たちが教会のキャンプに参加できるように交渉して、了解を取り付けたことがあった。

教会学校には一般の小中学校と同じように夏休みがあった。要理教育に一種のけじめをつけるためである。その代り、夏休み中には、信者の小中学生には出来る限り週日のミサにあずかるよう勧め、ミサ後にはこぞってラジオ体操をして、ハンコを押してやった。そのうえ、男子生徒は侍者会に入ることになっており、夏休み中に侍者の養成も行われ、夏休み終わりには、レジマリエの婦人たちが作るご馳走で楽しい打ち上げを行った。

教会学校の小中学生は、クリスマス当日の12月25日の午後、「クリスマス子供の集い」でも活躍した。これは、信者の小中学生が信者でない友達を招待してクリスマスの喜びを分かち合うための行事である。そのために、11月からクリスマス聖劇の練習を始め、12月初めには各自、友達を選んでクリスマス子供の集いへの勧誘を行い、承諾を得た友達の名を教会学校に届け出る。

クリスマス子供の集いは、第一部-聖堂におけるみ言葉の祭儀、第二部 懇親の集いからなり、第一部は司祭の司式、第二部は信者の小中学生がホスト役となって司会、接待、アトラクションとしての聖劇、サンタクロースを担当する。こうして、毎年大勢の地域の子どもたちが教会に集まって主の降誕を記念し、喜びを分かち合った。何よりも、信者の子どもたちが身をもって福音宣教の一端を担い、喜んで友達を教会に案内する経験をしたことは大きかった。



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