カトリック時評
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真に幸福な人間とは誰か
10月ともなれば、南国鹿児島にも秋が来て、わが家の庭の木々の落ち葉かきに忙しくなる。ひらひらと舞う落ち葉の一つにも人生の無常を感じ取る仏教徒ならずとも、やはり秋は人生の終末を想い、本当の幸せはいずこにと問う季節である。
キリスト者の歴史感覚
一年の周期は、一般社会では1月に始まって12月に終わるが、カトリック教会の典礼(宗教行事)においては12月に始まって翌年の11月に終わる。これを教会では「典礼歴年」と呼ぶが、その中心テーマは「キリストの神秘」の記念であり、それは人類の歴史、さらには宇宙の歴史と深くかかわっている。キリストの神秘なしには歴史本来の意味もないからである。
神の子は、なぜ人の子になったのか?
クリスマスを考える季節になった。キリスト教国ではないわが国でも、クリスマスだけは国民の間にすっかり溶け込んだ年中行事になっているから、ここにあらためてクリスマスの意味とこれを祝う理由について考えてみたい。
ダーウィンの『種の起源』から150年
さる11月24日は、チャールズ・ダーウィンの『種の起源』出版150周年であった。生物の進化を主題とした最初の科学的著作である『種の起源』は1859年11月24日イギリスで刊行され、初版1250部が初日に売り切れたという。理性の推理を通して神を探求していく「自然神学」の書であったが、神の天地創造説を否定するか否かで大きな論争を巻き起こした出版である。
環境問題の倫理性とその根拠
昨年12月7日に開幕し18日に閉会した国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)には、約190カ国から政府代表団、環境NGOなど約15000人以上が参加、世界の関心がようやく高まったことを示したが、19日、法的拘束力のないコペンハーゲン合意に留意することを決定しただけで、実効ある枠組みは作れなかった。
人間共同体の危機とその対策
「結婚しなくてもいい」70パーセント、「子ども要らない」最高42パーセント、「一人暮らし」全世帯の34・4パーセント、「孤独を感じる」15歳29,8パーセント、09の年間自殺者三万人超。これらは昨年の暮れあたりから新聞に出てきたフレーズの数々である。「人間共同体の危機」を感じさせる。これにどう対処すればよいか。
人間の召命と使命における責任について
今年も成人式において若者たちの抱負が多様に語られたが、中には「責任ある社会人として生きていきたい」といった正統派の殊勝な意見もあった。しかし、若者を「助けて」と言えない孤立に追い込む「自己責任」や、政敵の失脚を願う手段としか思えない「説明責任」など、わけのわからない責任論が横行する世の中で、若者たちは真に責任ある社会人に育っていくだろうか。
「無縁社会」と家族共同体の再建
去る1月31日夜のNHK/BSテレビ番組「無縁社会」は実にショッキングなドキュメンタリーであった。2008年には、無縁死して遺体の引き取り手がなく、無縁墓に納められるケースが年間三万二千件に上ったという。この驚くべき実態の原因と対策は何か、あらためて考えてみたい。
キリスト教の神と神道の神々(1)
わが国の宣教において、日本人の神概念や宗教心を知ることは極めて重要で、ある意味で先決事項である。なぜキリスト教は日本で伸びないか、という疑問に答えるためにも避けて通れない問題である。そこで、あらためてこの問題に焦点を当ててみよう。
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