折々の想い

折々の想い

赤ちゃんポストに大賛成

公開 [2007/02/24/ 00:00]

熊本慈恵病院の「赤ちゃんポスト」の計画に大賛成である。赤ちゃん受難時代の朗報である。厚生労働省はよくぞOKしたものである。 賛成の第一の理由は、赤ちゃんポストに自分の子どもを差し出す親は、もとも…

あるシングルマザーのうぬぼれ

公開 [2007/02/20/ 00:00]

先日、テレビのチャンネルを変えていたら、精子バンクを利用して子供を産んだアメリカの、あるシングルマザー(未婚の母)のインタビュー番組が目に入った。まず驚いたのは、精子バンクという商売が繁盛して…

日曜日はなぜ休日なのか

公開 [2007/02/06/ 00:00]

我々キリスト者にとって日曜休日は当たり前だが、キリスト者が少ない日本で、なぜ日曜日が休日なのか、ふと不思議に思った。そこで、インターネットで検索してみると、次のことが分かった。   明治政府…

教養と実学は教育の両輪

公開 [2007/01/22/ 00:00]

高校における必修科目の未履修問題はさまざまな波紋を呼び、さまざまな議論を巻き起した。その中の一つは「教養教育」の問題であった。多くの人が一般教養の低下を嘆き、その再生を強調していたが、中には、実学の刷…

日本の闇は深いか

公開 [2007/01/05/ 00:00]

「日本の闇は深すぎるのでしょうか」という嘆きとも問いかけとも取れる言葉が先月のプログの書き込みにあった。これを年の初めの話題にしたいと思う。 1)日本には明るい光が輝いている 何よりも人間…

さらば2006年

公開 [2006/12/28/ 00:00]

2006年もあとわずか。この2006年はわたしの人生にとって忘れることのできない年になった。ここに若干書き留めておきたい。 1)教区司教を定年退職 1月29日、鹿児島教区司教(教区長)を後任の郡山…

「ゆるし」を体現した人の物語

公開 [2006/12/20/ 00:00]

 このほど、今評判になっている本、『生かされて。』を一気に読んだ(イマキュレー・イリバギザ著、PHP、2006)。十年余り前、アフリカのルアンダで吹き荒れた民族浄化の大量虐殺の時代、両親と兄弟二人を奪…

「美しい国」と「愛の文明」

公開 [2006/12/11/ 00:00]

 安倍首相の「美しい国」という表現には正直驚いた。しかし、考えてみれば、なかなか面白い発想であり、検討に値すると思う。これに対する教会の見方は何であるかとの質問もあるので、わたしの意見を述べてみたい。…

シドッチ神父が日本史に与えた影響

公開 [2006/12/04/ 00:00]

シドッチ神父との出会いは新井白石にいくつかの影響をもたらした。一つはすでに述べたように、「キリシタン奪国論」の疑いを撤回したことである。そのほかは、ヨーロッパの物質文明に目を開かれ、「蘭学(洋…

シドッチ神父とキリシタン奪国論

公開 [2006/11/30/ 00:00]

シドッチ神父が屋久島に上陸したのは1708年10月10日、40歳のときであった。日本行きを命じられてから5年がたっていた。1ヶ月後の11月9日、長崎に護送されて長崎奉行の取調べを受け、翌170…

『大江戸曲者列伝』にシドッチ神父

公開 [2006/11/25/ 00:00]

シドッチ神父肖像画=糸永真一司教所蔵

先日、新聞の書評を見てなんとなく興味をそそられ、買って読んでいる野口武彦著『大江戸曲者列伝』(新潮新書)の中の数ある「曲者」の中に、シドッチ神父が入っていたので驚いた。シドッチ神父はなぜ曲者の…

「マス・メディアは神の賜物」(教皇ピオ12世)

公開 [2006/11/21/ 00:00]

 インターネットにホームページを開いて三週間。隠居部屋から直接世の人々に話しかけることができるとは、不思議に思うと同時に、なんとも便利な世の中になったものだと、しみじみ思うこのごろである。そして思い出…