カトリック時評

カトリック時評

高1同級生殺害事件をめぐって

公開 [2014/09/25/ 00:00]

カトリック時評2014

去る7月26日に佐世保市で起きた高1同級生殺害事件は、女子高校生が同級生の友人を殺すという衝撃的な事件で、多くの人々の関心を呼んだが、わたしにとっても、故郷に近い町なので、大きな衝撃を受けると同時に、…

教皇の’14平和メッセージ再読(4)

公開 [2014/09/10/ 00:00]

カトリック時評2014

今回紹介するのは、「平和の基盤であり道である兄弟愛」と題する教皇フランシスコの2014年平和メッセージの中心部分であって、わたしたち一人びとりが、あらゆる場面で、あらゆる問題において、キリストによって…

教皇の’14平和メッセージ再読(3)

公開 [2014/08/25/ 00:00]

カトリック時評2014

世界平和の実現は人類の大きな関心事である。第2バチカン公会議は言う。「平和は単なる戦争の不在でもなければ、敵対する力の均衡を保持することだけでもなく、独裁的な支配から生ずるものでもない」(現代世界憲章…

教皇の’14平和メッセージ再読(2)

公開 [2014/08/10/ 00:00]

カトリック時評2014

「平和の道であり基盤である兄弟愛」と題する教皇フランシスコの‘14平和メッセージの最初のテーマは、人類社会における「兄弟愛の喪失」に関するキリスト教の物語で、人祖アダムとエワの子、「カインのアベル殺害…

教皇の’14平和メッセージ再読(1)

公開 [2014/07/25/ 00:00]

カトリック時評2014

毎年、8月6日(広島原爆の日)から15日(終戦記念日)までの10日間は「カトリック平和旬間」であるが、この旬間を設定した日本カトリック司教団の想いの中に、平和を考える絶好のこの時期に、1月1日の「世界…

“人件費は経費ではない”

公開 [2014/07/10/ 00:00]

カトリック時評2014

去る6月4日の毎日新聞のコラム『水説』に「人件費は経費か?」という記事が載った。面白い表現だと目を通したら、「働く者を物言わぬ機会や備品と同じか、経済を動かす歯車の一つくらいにしか考えていない」風潮へ…

教皇、武器売買を非難

公開 [2014/06/25/ 00:00]

カトリック時評2014

周知のとおり、教皇フランシスコは5月24日から26日までの三日間、聖地を訪問し、ヨルダン、ヨルダン川西岸、イスラエルを歴訪して、東方正教会指導者との歴史的会見50周年を記念したほか、諸宗教との対話、イ…

キリストはいまも生きている

公開 [2014/06/10/ 00:00]

カトリック時評2014

作成者 P.Itonaga — 最終変更日時 2014年05月25日 15時06分 人類の唯一の救い主であるイエス・キリストはいまも生きておられ、救いのわざを続けておられる。教会はそのことの…

教皇の「世界広報の日」メッセージ

公開 [2014/05/25/ 15:21]

カトリック時評2014

カトリック教会では毎年、復活節第6主日に「世界広報の日」を催すが、今年は5月25日に当たる。広報の日は第2バチカン公会議の勧告によって始められたもので、「広報機関による教会の多種多様な使徒職がいっそう…

二人の元教皇の列聖について

公開 [2014/05/10/ 00:00]

カトリック時評2014

カトリック教会は、厳しく慎重な調査ののち、英雄的な仕方でキリスト教信仰を生き抜いた人を、模範として聖人の列に加えて顕彰するが、去る4月27日、教皇フランシスコは二人の元教皇を聖人の位に挙げると宣言した…

今年の復活祭の想い

公開 [2014/04/25/ 00:00]

カトリック時評2014

今年の復活祭は例年より遅くて4月20であったが、復活したキリストの最初のメッセージは“あなた方に平和があるように”(ヨハネ20,19)に注目した。国内も国際社会も千々に乱れ、争いや殺し合いが絶えない世…

キリストによって明かされた“人類の秘義”

公開 [2014/04/10/ 00:00]

カトリック時評2014

今年の復活祭は4月20日である。復活祭はキリスト教最大の祝日である。人となった神の子キリストの死と復活によって、人類が救われたことを記念する日だからである。復活祭は同時に「人類の秘義」が明らかにされた…

「神の子」が「人の子」となった日

公開 [2014/03/25/ 00:00]

カトリック時評2014

 きょう、3月25日は、「神の御ひとり子の受肉と、それを知らせる天使の言葉を信仰をもって受け入れたマリアの承諾を思い起こす祭日」であり、「神のお告げ」と呼ばれる。いわば神と人とが一つに結ばれた日である…

キリシタン大名 黒田官兵衛

公開 [2014/03/10/ 00:00]

カトリック時評2014

現在NHKで放映されている大河ドラマの主人公・黒田官兵衛(孝高、如水)はキリシタン(カトリック信者)であった。ドラマでは軍師としての官兵衛に焦点が当てられているが、『キリシタン武将 黒田官兵衛』の著者…

永井隆博士、英国で映画になる

公開 [2014/02/25/ 00:00]

カトリック時評2014

朝日新聞(2月2日付)によれば、近く英国で映画になるという。永井隆博士(1908-1951)といえば、若原雅夫主演の映画「長崎の鐘」やその主題歌「長崎の鐘」(サトウハチイロー詩・古関裕而曲)を思い出す…

信仰に目覚める若者たち

公開 [2014/02/10/ 15:03]

カトリック時評2014

先日の朝日新聞によると、大学一年生の16パーセントが信仰を持っている。これは、国学院大日本文化研究所の井上順孝教授らによる調査で明らかになったもので、東日本大震災以後、信仰を持つ10代の若者が急激に増…

“いのちの聖域”への生殖医療の介入新事情

公開 [2014/01/25/ 00:00]

カトリック時評2014

旧ろう30日付の朝日新聞は、「卵子で遺伝子一括診断 数千種類の病気 精度9割以上」の見出しで新しい生殖医療を米・中の大学が開発したと報じた。結婚した夫婦だけに保留された“いのちの聖域”への医療技術…

平和の実現、兄弟愛なしには不可能

公開 [2014/01/10/ 00:00]

カトリック時評2014

カトリック新聞は本年1月5日、その第4225号で、教皇フランシスコの世界平和の日メッセージについて、「平和と正義の実現、兄弟愛なしには不可能」と題して、バチカン電を次のように報じた。 【バチカ…

神の子の受肉の神秘

公開 [2013/12/25/ 00:00]

カトリック時評2013

クリスマスはナザレのイエスの誕生を祝う。しかし、イエスの誕生はただの人間の誕生ではない。イエスはただの人ではなく、神の子だったから、そこには大変な神秘が隠されている。神の子は、なぜ、人の子となったのか…

金銭欲は諸悪の根源

公開 [2013/12/10/ 00:00]

カトリック時評2013

今年もクリスマス・シーズンとなった。クリスマス、すなわちキリスト降誕祭の意味を理解するキーワードの一つは「貧しさ」(清貧)である。完全な豊かさの中におられた神の子が、人類の救いのために「貧しさ」の中に…