第九戒(2)心の浄化のための戦い
公開 [2014/09/15/ 00:00]
原罪の傷跡を生きている人間は悪に傾く弱さをもつのみならず、内外の誘惑にさらされてもいる。加えて、世間には人の心を迷わせ、罪に陥れる誘惑が満ち溢れているから、純粋に正しく生きるためには心の戦いに勝つべく…
公開 [2014/09/15/ 00:00]
原罪の傷跡を生きている人間は悪に傾く弱さをもつのみならず、内外の誘惑にさらされてもいる。加えて、世間には人の心を迷わせ、罪に陥れる誘惑が満ち溢れているから、純粋に正しく生きるためには心の戦いに勝つべく…
公開 [2014/09/01/ 00:00]
神の十戒の第9は「隣人の妻を欲してはならない」と表記されるが、さまざまな欲望を抑えて心を清く保つことを命じている。『カトリック教会のカテキズム』は聖書の引用から説明を始め、欲を制して清く生きるよう勧告…
公開 [2014/08/16/ 00:00]
人生に善行の喜びや道徳美の輝きをもたらす真理は、言葉による表現のほかに、言葉によらない表現もあることを『カトリック教会のカテキズム』は指摘する。神の作品である被造世界は造り主である神を表現し、美術、と…
公開 [2014/08/01/ 00:00]
「マス・メディア」は、教会用語では「社会的コミュニケーション・メディア」、わが国では「広報機関」とも訳される。教会は神の第八戒の解説の中で、でマス・メディアの使命と倫理を取り上げている。 「現代…
公開 [2014/07/15/ 00:00]
情報の氾濫する現代社会において、兄弟愛の掟を守ることは極めて困難であると言わなければならないだろう。事実、興味本位の暴露記事や放送は日常茶飯事であり、ソーシャル・メディアの普及によって人の名誉が傷つけ…
公開 [2014/07/01/ 00:00]
主キリストは、使徒たちとその教会に、福音の真理を証しするように命じて言われた。「全世界に行き、造られたすべてのものに福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16,15)。だからキリスト者は、“時なるも、時ならざ…
公開 [2014/06/15/ 00:00]
かつて長崎あたりでは、職場などで、キリスト教信者は正直で裏表がないから信用できる、などと言われたものだが、現在はどうだろう。価値観の多様化の時代には、どこに真理があり、何が本物かと迷うことが多いのでは…
公開 [2014/06/01/ 00:00]
神の第七戒の中で「貧者への愛」について語られるのを不思議に思われる向きがあるかも知れないが、物質的な貧しさばかりでなく、霊的な貧しさにおいても、人間の基本的な権利の回復がまさに正義の問題であることを理…
公開 [2014/05/15/ 00:00]
カトリック教会は神の第七戒の中で、国際的な正義と連帯についても教える。この教えは多分にその時その環境に応じて適用するべきものであるが、ここに述べられる国々の間の経済的な状況は、多少の変化はある…
公開 [2014/05/01/ 00:00]
人間はこの世に生きている以上、働いて生計を立てなければならない。もちろん、みんなが同じように働けるわけではないし、みんなが最善を尽くしながら助け合って生きなければならない。そのためのルールはどうあるべ…
公開 [2014/04/15/ 00:00]
カトリック教会は第七戒の解説の中で「教会の社会教説」(社会的教え)について教える。19世紀、産業革命によって引き起こされた労働環境に対応するために、教会はいわゆる「社会教説」と呼ばれる一連の教えを構築…
公開 [2014/04/01/ 00:00]
前回見たように、世界とその資源は人類全体に対する神からの贈りものであるから、人間らしい尊厳と自由を持って生きるために、人間は自然の恵みを公平に分け合う権利と義務がある。そのための原則を教会は次のよう…
公開 [2014/03/15/ 00:00]
神の十戒の第七は“盗んではならない”と表記されるが、これは、人間の生活に必要な物質的財貨の本来の意味とあり方、すなわち経済生活の基本的倫理を教えるものである。経済成長至上主義が新自由主義の名のもとに暴…
公開 [2014/03/01/ 00:00]
わが国でも少子化が叫ばれて久しい。経済的な理由を中心に、結婚を回避する生涯未婚や晩婚、離婚などと騒がれているが、少子化の原因は結婚や子どもの“私物化”が根本的な理由であろう。もう一度結婚とその実りで…
公開 [2014/02/15/ 00:00]
先日、ある国の大統領の不倫が話題になったが非難されることはなかったようである。しかし、不倫ゆえに不幸になる妻子は数知れずいる。それほどに夫婦の誠実な愛と忠実は夫婦自身はもとより、子どもたちの幸…
公開 [2014/02/01/ 00:00]
貞潔への招きはキリスト教独特の教えである。性の解放を謳歌する現代社会において貞潔の徳は極めて重要であると言わなければならない。では、教会が教える貞潔とは何か。 「貞潔とは、性欲のみごとな…
公開 [2014/01/15/ 00:00]
カテキズムで示される神の第六戒の文面は、“姦淫してはならない”という簡潔な表現であるが、教会の伝統によれば、第六の掟は人間の性に関する包括的な教えであると理解されてきた。そこでまず、性と性別の意義に…
公開 [2014/01/01/ 00:00]
毎年1月1日はカトリック教会が実施する世界平和の日である。この日にちなんで、神の第五戒が命じる「戦争の回避」について語るのは時宜にかなっていると思う。そこで、『カトリック教会のカテキズム』nn.23…
公開 [2013/12/22/ 00:00]
クリスマスは、「平和の君」(イザヤ9,5)である神の子キリストの誕生の祝いであるから、平和の祭典であると言いてよいこの時期に、神の第五戒に関連して平和について語ることは実にふさわしい。では、平和と…
公開 [2013/12/01/ 00:00]
人格の尊厳を尊重することは神の第五戒に含まれる重要な教えである。人命の尊重は人間性の尊重を含むのである。この項目では、まず、隣人の魂の尊重に関わる問題として、躓き(つまずきscandale)が取り上…