折々の想い

折々の想い

「信仰年」の終わりに

公開 [2013/11/15/ 00:00]

前教皇ベネディクト16世が第2バチカン公会議開幕50周年を記念して布告した「信仰年」は、来る11月24日の王であるキリストの祭日で終結する。これを機に、第2バチカン公会議とは何であったのかをあらため…

第五戒(4)安楽死と自殺の問題

公開 [2013/11/01/ 00:00]

長崎市・カトリック中町教会のステンドグラス

安楽死の問題はいまのところ語られることが少ないが、延命治療など終末医療についての問題とも絡むので、一応勉強しておきたい。自殺の問題は年間自殺数の減少は見られるが、有意義な人生を送るためにも重要な問題…

第五戒(3)殺人の禁止について

公開 [2013/10/15/ 00:00]

長崎市・カトリック中町教会のステンドグラス

わが国においては、殺人事件の報道がない日はないぐらいに殺人が多い。それに、一定の理由があれば堕胎が法的に許されている。こうした実情に鑑み、第五戒による殺人の禁止について学ぶことは大いに意義があろう。 …

第五戒(2)正当防衛について

公開 [2013/10/01/ 00:00]

長崎市・カトリック中町教会のステンドグラス

人命尊重を命じる第五戒を守るためには、何よりもまず自分のいのちを守ることから始めなければならない。それは同時に、他者のいのちを守る責任のある人々の防衛責任を明らかにすることでもある。カテキズムに従って…

第五戒(1)殺してはならない

公開 [2013/09/17/ 00:00]

長崎市・カトリック中町教会のステンドグラス

神の十戒の第五は“殺してはならない”と表記されて、きわめて簡潔であるが、第五戒が命じる事柄は、現代の世相に鑑みて、極めて多岐にわたる問題に適用され、解説されているから、『カトリック教会のカテキ…

第四戒2:すべての権威は神から来る

公開 [2013/09/01/ 00:00]

「神の第四戒は、また、わたしたちの善のために社会における権威を神から受けたすべての人を敬うよう、わたしたちに命じている。この掟は、権威を行使する人々やその権威の恩恵にあずかる人々の義務を明らかにする…

第四戒(1):“あなたの父母を敬え”

公開 [2013/08/16/ 00:00]

長崎市・カトリック中町教会のステンドグラス

神の十戒の第四から第十までは「隣人愛」の掟の部に包含される。最初に来るのが第四戒、”あなたの父母を敬え“である。この第四戒では、家庭における父母をはじめとして、すべての権威に対する尊敬の義務と、すべ…

第三戒:主と共に休息する日曜日

公開 [2013/08/01/ 00:00]

「主の日を心にとどめ、これを聖とせよ」。これが、新カトリック要理に示された神の第三戒の日本語訳である。以前は「安息日」となっていたが、第2バチカン公会議の後に編まれた新カトリック要理においては、教会…

第二戒:神の名によって生きる

公開 [2013/07/16/ 00:00]

神の十戒の第二の掟は、“あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない”である。これは、神とイエス・キリストの名を、いつも尊敬の念をもって用い、誓いと願とを尊ぶことを意味する。『カトリック教会のカテキズ…

第一戒:三位一体の神を信じる

公開 [2013/07/01/ 00:00]

神の十戒の第一は、「わたしはあなたの主なる神である。わたしのほかに神があってはならない」である。これは、人間が造った神々、すなわち「偶像」(アイドル)ではなく、神ご自身がみずからを現わされた「真の神」…

キリスト者と神の十戒

公開 [2013/06/15/ 00:00]

神の十戒について各論に入る前に、新約時代の神の十戒、いわばキリスト者にとっての十戒について見ておくことが大事であろう。新約時代とキリスト者の生き方の中で十戒を理解することが必要だからである。 …

教会の伝統の中の十戒

公開 [2013/06/01/ 00:00]

先々回から神の十戒の啓示とその意味について見てきたが、今回は神の十戒がカトリック教会の伝統の中でどのように大事にされてきたかについて、『カトリック教会のカテキズム』(以下カテキズム)に従ってみてみよ…

人間の良心を補完する十戒の啓示

公開 [2013/05/15/ 10:11]

これまで神の十戒についていろいろ述べてきたが、今回は、十戒の啓示が何を意味するか、特に自然法ないし良心の声との関連で『カトリック教会のカテキズム』の教えを見ていこう。「十戒と自然法」と題してカテキズム…

神の十戒について≪総論≫その二

公開 [2013/05/01/ 00:00]

前回は神の十戒の起源について述べたが、今回は、神の十戒が何を意味するかを考えてみたい。十戒という語感から、人間の自由を奪う抑圧的なものと理解する向きもあるかと思うが、実はそうではない。それは、人間を…

神の十戒について≪総論≫その一

公開 [2013/04/15/ 00:00]

カトリック教会はその生き方の基本として「神の十戒」を大切にしている。しかし近年、神の十戒への関心が薄れ、あまり大切にしない傾向も一部に表れている。そこで、あらためて神の十戒とは何かを、『カトリ…

ローマ教皇とは

公開 [2013/04/01/ 00:00]

教皇ベネディクト16世の辞任に従って教皇の交代が行われ、南米出身の新教皇フランシスコが選出された。そこで、ローマ教皇とはどんな存在なのか、第2バチカン公会議に基づいて編まれた新しい要理書を覗いてみよう…

教皇ベネディクト16世の退位に思う

公開 [2013/03/15/ 00:00]

第265代教皇ベネディクト16世は、さる2月11日、突如、2月28日をもって教皇職を辞任する旨表明し、世界を驚かせた。すでに3月13日午後(現地時間)、新しい教皇フランシスコが選出されたが、ここではベ…

要理教育と要理書の編纂

公開 [2013/03/01/ 00:00]

要理教育(カテケージス)は教会の「主な任務の一つ」(ヨハネ・パウロ2世の使徒的勧告『要理教育』1)であり、教会の「神聖な義務」(同上14)であると同時に、要理教育を受けることは「すべての受洗者の権利で…

「信仰の遺産」とは何か

公開 [2013/02/15/ 00:00]

昨年10月に始まった「信仰年」にちなんで過去一年、あらためて第2バチカン公会議を振り返り、公会議に基づいて編まれた新しい要理書『カトリック教会のカテキズム』を参照してきたが、最近、カトリック信仰とは…

失われた日曜日の再発見

公開 [2013/02/01/ 00:00]

カトリック教会で言われる「復活秘義」とは、救い主イエス・キリストの死と復活の出来事であるが、人類の救いを成し遂げたこの復活秘義は、「第一の創造が完成したこと、そして新しい創造が始まったこと」を意味し、…